顧客の情報収集とファイナンス状態の分析

顧客の情報収集とファイナンス状態の分析

顧客の情報収集とファイナンス状態の分析

ファイナンシャル・プランナーが提案書を作るためには、顧客の生活目標や希望を明確にしなければならない。

そのためには必要なデータを面談や質問紙を活用して収集する。

・質問紙

家族構成、家族の年齢・職業・収入や支出・貯蓄残高、その他の資産・負債の有無と内容、生命保険・損害保険の契約状況などを主に質問紙で収集する。

・面談

顧客の性格・価値観、健康状態、趣味、家族関係、勤務先の福利厚生など、数値や文字で表せない情報や、質問紙のデータでは曖昧な箇所を面談で確認する。

・調査、確認

顧客が自分では収集できない不動産の時価や生命保険の種類、投資信託の基準価格などや、試算に使用する金融資産の運用率などのデータを収集する。

このようにして収集したデータを基にして現状を整理する。

具体的には、収入、支出などプラニングに必要なデータを一覧表にしたり、グラフ化する。

また、入学・自動車購入・結婚・退職などのライフイベント表を作成する。

そして、顧客の住宅購入や退職後の資金確保などライフプラン上の希望から、具体的にいくら必要なのかという目標額、すなわちファイナンシャル・ゴールを導き出する。

AFPの認定研修で作る提案書では、顧客のデータは提示されていますが、実際の業務ではこのように情報収集が大切だ。

AFPになるということは、提案書作りが大切なのだ。

研修での提案書を作ることは、学習の復習でもあり、試験の勉強にもなる。

提案書作りは試験の合格にも、自身の生活設計にも、つながるのである。

◆顧客のファイナンス状態の分析

ファイナンシャル・プランナーは、提案書作成のための情報収集後、顧客のファイナンシャル・ゴールを設定した後は、その目標実現が現状で可能かどうか、問題点があれば原因を分析する。

・現状のキャッシュフロー表の作成・分析

一定期間の資金の収支や資産残高とその推移を表形式にまとめたキャッシュフロー表を作成し、中長期の収支状況を予測する。

各年の収支で赤字が発生する場合は、単発的なものか、継続的な赤字なのかを確認する。

また、赤字を補うために貯蓄を使用した場合の貯蓄全残高の推移も確認する。

学費が不足しないか、住宅ローンが払えない状態になっていないかなどを確認する。

・個人バランスシート

資産と負債(ローン等)とのバランスから、資産の構成が希望に合っている内容になっているのかどうかを分析する。

・保障や補償の分析

家族全体、個人の生命保険や損害保険などが顧客のリスクにあったものになっているかどうか、必要額、保険料、期間などを分析する。

必要な生命保険に入っているかどうか、医療保障が確保されているかどうかなどを分析する。

・税金等の分析

AFPの研修では、キャッシュフロー表作成は手取り金額での記入ですが、実際の仕事では、対策後に他の所得が発生し、総合課税となる場合には税額計算が必要になる。

また、相続の相談であれば、資産によっては多額の相続税の支払いが発生するおそれがある。

試験においても、キャッシュフロー表は出題されている。

AFPの学習としてだけではなく、自分自身のキャッシュフロー表を作ってみることも勉強になりますし、実際の生活にも役立ちます。

試験の勉強としてだけでなく、提案書の作成は実際の仕事でも必要なスキルとなる。